サモトラケのニケ
ギリシャ彫刻で女神ニケを題材とした芸術作品ですが
首と手がないことで有名な彫像が完全体で再現できるとしたら・・・
そして、ギリシャ彫刻のチョットした闇のお話も・・・
GOOD SMILE COMPANY(グッドスマイルカンパニー) という
多数のフィギュア作品を製造、販売している会社から
マックスファクトリー商品『figma』より
「テーブル美術館」シリーズの第10弾として
サモトラケのニケ が発売されます。
この造形美がなんとも言えませんね。
画像を見ても見なくても
分かっている人にはわかるのですが
サモトラケのニケには、頭部 と 腕 がありません。
サモトラケのニケの本来の作者は、
完全体を見て欲しいと願っているとは思いますが
現代に生きる あなた や 私たち にとって
この、失われた部位のままという作品こその美
というものを感じていますよね。
それが、もう一つの彫像と合体させることで
完全体になってしまうとコトらしいのです!
( ゚Д゚)
その もう一つの彫像というのがコチラ
マックスファクトリー商品『figma』より
「テーブル美術館」のミロのビーナス
figma テーブル美術館 ミロのヴィーナス(再販)[フリーイング]《発売済・在庫品》 |
コチラも本来は腕のない彫刻ですが
オプションで腕がついてます。
(首は最初からついてますよ ^^;)
そこで、サモトラケのニケと
ミロのビーナスの腕を使えば・・・
こんなことに・・・
こうなって良いのか 悪いのかは
賛否の分かれるところかもしれませんが
発想自体はスバラシイのではないかと思います。
ギリシャ彫刻は なぜ白い?
私たちが目にするギリシャ彫刻って基本白いですよね。
私もずーーーとっ そういうものだと思っていました。
がっ!
実は、本来のギリシャ彫刻というのは
目も覚めるような 鮮やかな色彩で 塗られていたんです。
( ;゚Д゚)
よく考えてみると さもありなんと思いませんか?
あの美しいエーゲ海にある文明が
そこで生み出された創造物を
白だけで済ますなんて。
じゃぁ、だれが白くしたんだ!? ってことですが
なんと、あの大英博物館です。
はぁ・・・?
どうしてそんなことを?
(*´Д`)
1930年、大英博物館は
「エルギン・マーブル」と呼ばれる彫刻群(パルテノンから削って盗んできたもの)を、
「美しく見せるため」として、
削り落として真っ白に洗浄してしまったんですね。
いやぁもぅ・・・人間の不遜っさて救いがたい。
人よ、ありのままっていうのを
素直に受け取れるようになりましょうよ。
( ・ω・)
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